制作:フランコ・ガウデンツィ
監督:ルチオ・フルチ
共同監督:ブルーノ・マッティ
原案・脚本:クラウディオ・フラガッソ
出演:デラン・サラフィアン、ビアトリス・リング、リチャード・レイモンド、アレックス・マクブライト、マリーナ・ロイ、マイク・モンティ
あらすじ
東南アジアの原子力研究施設を襲撃したテロリストが、最近兵器「デス・ワン」に感染。全身腐乱で絶命した彼の遺体は回収されるが、事故を隠蔽しようとする軍部はその死骸を極秘焼却。汚染された遺灰は大空へと拡散し、近隣のリゾート地は一瞬にして悪夢のゾンビ地帯と化す。おぞましい死者たちの襲撃を交わし、廃墟ホテルに逃げ込んだ旅行者や休暇中の兵士らは、この人喰いゾンビ地獄から決死の脱出を試みるのだが。。
見どころ
まず、なぜ「ゾンビ3」なのか?1と2は?という疑問が出てくるが、邦題の「サンゲリア3」と名乗っている通り、サンゲリアの続編として作成されている。そして、サンゲリアの原題は「ZOMBIE2」が本来の姿だったそうだ。なぜなら、サンゲリアは、ジョージ・A・ロメロのゾンビに触発されて非公式にナイト・オブ・ザ・リビングデッドの続編として作成されていたからだ。このあたりも踏まえると見方が変わって面白い。ナイト・オブ・ザ・リビングデッドは、ロメロによる正当続編と、ダン・オバノンによるバタリアン以外にも、フルチによって、別の世界線が描かれていた。その中の1つ「サンゲリア」の続編というわけだが、内容は全く関係ない。ゾンビというキャラクターを通じてつながっている。また、共同監督となっているが、撮影中にフルチが体調不良で降板。途中からブルーノに交代して完成させたというエピソードも持ち合わせている。なので、フルチ作品を語るときに、この作品は名前がなかなか挙がってこない。鳥ゾンビや、生首ゾンビ、高速ゾンビなど新たなゾンビも生み出しているがルチオによるサンゲリアの続編というハードルの高さもあり不評に終わっているそうだ。細菌兵器「デス・ワン」焼却した遺体の灰からゾンビ増殖など、’85バタリアンも感じてしまうが偶然なのだろうか?スクリーンではなく、フレームの周りの大人たちの思考を考察しながら見ると面白いかも。
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