制作総指揮:ジョン・ダリー/デレクギブソン
監督・脚本・SFX総指揮:ダン・オバノン
出演:クルー・ギャラガー、ジェームズ・カレン、ドン・カルファ
あらすじ
ケンタッキーの町はずれ、にあるとある墓地の脇に医療機器展がある。物語は青年が先輩に仕事の手順を説明されているところから始まる。やがて先輩は地下室へ降り、「’68年に「ナイトオブザリビングデッドが作られて一躍有名になったけども、あれは実際に起きた話でね、その時のゾンビが、軍部の管轄下になったまま、ここに置かれているんだ。」そう言って、外気を完全に遮断したカプセル状の容器を青年に見せる。そのカプセルに手を触れるとひびが入りゾンビが息を吹き返してしまう。そして、カプセルから噴き出したガスをすってしまった2人は少しずつ異変を見せていきながらも、店のオーナーに助けを求める。オーナーと共に、カプセルから現れたゾンビを倒すことに成功し、焼却処分にするのだがその煙が外へ。煙は雨となり墓地に降り注いだ。一方、そのころ、新人青年の超パンクな仲間たちは青年の仕事が終わるのを、隣の墓地で待っていた。降り注ぐ雨は墓地にしみわたり、死者が次々と組成していく。医療機器店は、カプセルに書かれた緊急番号に連絡すると軍部につながる。その結果。。。
見どころ
公開当時「もっと、脳みそを~」のフレーズが大流行した。原題から察することもできるが、「~LIVING DEAD」とあるように、ジョージ・A・ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の正式な後継作品として作成されている。ロメロ作品がシリアスな恐怖を描いたのに対し、監督のダン・オバノンは、徹底的にパロディ仕立てにすることで原作を超えるところにあった。ダン・オバノンの狙いは見事にあたりヒット作となった。この作品、ダン・オバノンにとっては初監督作品でもあったそうだ。バイオSFXという謎の手法が宣伝文句で使われていた。バイオ技術+SFXみたいなことだったと記憶しているが、今思うと何のこっちゃという宣伝文句だ。「オバンバ」「ハーゲンタフ」「タールマン」など、かわいらしい呼び名をつけてコメディ要素をもりあげたりもしていた。バタリアンに追いつめられる登場人物たちにも注目したい。やたらとパンクな仲間たち。バタリアン化していく自分を自ら焼却炉に入り最後を迎える医療品店の従業員は、怖さより何とも言えない哀愁を感じる。みんなちょっとずつおバカな感じ。皆さんもお気に入りのキャラクターを見つけて欲しい。
予告編はこちら→https://x.gd/ExW8E
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