【映画】ナイト・オブ・ザ・リビングデッド’68アメリカ 原題:生ける屍の夜

映画
アメリカ1968
監督・原案・撮影:ジョージ・A・ロメロ
この作品は、ジョージ・A・ロメロの初監督作品であり、ゾンビというジャンルが確立された記念碑的作品でもある。血みどろスプラッターを、世の中に知らしめた作品としてもホラー映画を語る上で絶対に外せない作品だ。この作品をきっかけに、現代に至るまでの間、どれだけのゾンビ作品が生み出されてきたことか。

墓参りで、ゾンビに遭遇し弟を殺されてしまう女。その女が逃げ込んだ一軒家。そこに後から転がり込んでくる男。一軒家の地下に隠れていたアベックと夫婦。けがをして動けなくなった夫婦の娘。一軒家を舞台に7人がいかにして生き抜こうとしたのか?ゾンビ対人間。そして、恐怖の中で対立する人間模様。彼らの運命はいかに。
シンプルなストーリー設定だが、現代の物語に与えた影響は大きい。
例えば、対立した男2人。そして、その間には1丁の銃というシチュエーションや、その状況でお互いにお互いを懐疑的になり衝突がエスカレートしていく場面はでもよく見る。
ナイトオブ~のゾンビは、ゆっくり歩くタイプだが、生きていた時の名残か、石や棒きれを道具のように使うことができる。弱点が頭を破壊されることという設定はすでに確立されていた。ゾンビ発生の原因は、明確にされないまま、ふんわりと謎の宇宙線らしいことが緊急放送で発表されている。白黒映像のため、特殊効果自体はチープなはずだが、人肉をむさぼる様の気色悪さ、死者が徘徊する不気味さは十分伝わってくる。ゾンビ発生直後という設定。予算の都合だろうが、ゾンビの全体数はあまり多くなく、非常にゆっくり歩く設定なので、明るいうちから一軒家に立てこもらなければ、もう少し長く生存できたのではないかというご愛敬は、60年代~80年代くらいのホラー映画によくある突っ込みどころ(ここも見どころ)の1つ。

後に、ナイトオブ~のロメロ作品としての2作目にあたる「ZOMBIE」原題DAWN OF THE DEADで参加するトム・サビーニが実は、ナイトオブ~に参加したいことをロメロに直談判し、決まっていたが流れたというエピソードをトム自身が語っていた。トム・サビーニは、ナイトオブ~のリメイクを監督として実現することになる。

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