制作/監督:ショー・S・カニンガム
脚本:ヴィクター・ミラー
音楽:ハリー・マンフレディー
特殊メイク:トム・サヴィーニ
出演:ベッツィ・パーマー、エイドリアン・キング、ハリー・クロスビー
あらすじ
1958年6月13日金曜日のニュージャージー州ブレアーズタウンから少し離れた美しいキャンプ場、クリスタル・レイク。その緑深い美しい地が“呪われたキャンプ場”と呼ばれるようになったのは、その日に起こった若い男女の惨殺事件が原因だった。人々は、その地を恐れ、近づくことをためらった。それから月日は流れ、そのいまわしい事件も忘れられかけた現在。スチーブ(ピーター・ブロウワー)を会長とする8人の若者たちの間で、そのキャンプ場の復活計画がすすんでいた。アリス(エイドリアン・キング)、ビル(ハリー・クロスビー)、ブレンダ(ローリー・バートラム)、スチーブの4人はすでに到着し復旧作業を開始していた。マーシー(ジャニーヌ・テイラー)、ジャック(ケビン・ベーコン)、ネッド(マーク・ネルソン)、アニー(ロビー・モーガン)らも、現地に向けて出発していた。ただひとりヒッチハイクで向っていたアニーが、途中、ブレアーズタウンの人々の不安な様子を見、さらに呪われた無気味な予言を聞いた。そして、その予言どおりアニーは第一の犠牲者となった。続いてネッドがバンガローで殺され、ベッドの上でジャックとマーシーが惨殺された。ストリップ・モノポリ・ゲームに興じていたブレンダは、雨の中を自分のバンガローに戻って行ったが、やがて、誰もいないはずのアーチェリー練習場の照明の点滅と共に姿を消す。ブレンダの悲鳴を聞いたアリスは、やっとキャンプ場の異変に気づき、ビルと共に警察に連絡しようとするが、すでに電話線は切られていた。一方、町に出かけていたスチーブは、途中車が故障しながらも、なんとかキャンプ場まで戻った。しかし、その途端第6の犠牲者となった。やがてビルも殺され、1人残されてしまったアリスは長い夜を恐怖のうちに過ごしていた。その時、突然扉が開き、見知らぬ中年の女性が入ってきた。part2から登場する殺人鬼ジェイソンをシリーズの主役とするなら、ビギニングストーリーという位置づけになるだろう。
見どころ
part1については、まずは前情報なく観て欲しい。痛々しい殺戮シーンなど、part2以降に劣らずスプラッターだが、カメラワーク、BGM、ストーリーと現在も用いられる、ストーカー型の物語のすべての要素が完成されている。公開当時は’78ジョン・カーペンターの「ハロウィン」と比較されることが多く、賛否両論を巻き起こしたそうだ。ホラー映画で、だいたい殺されちゃう行動パターンも、ほぼ13日の金曜日に登場する若者たちが実演してくれている。殺され方もだが、殺される前後のカット割りや、一人称視点で展開されるご技法なども意識して観ると一層面白いのではと思う。
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