制作:ピーター・グルンヴォルド、サム・エンゲルバール、アート・シュビゲール
監督/脚本:ジョージ・A・ロメロ
撮影:マイケル・ドハティ
出演:ミシェル・モーガン、ジョシュ・クローズ、ショーン・ロバーツ、エイミー・ラロンド、ジョー・ディ二コル、スコット・ウェントワース
あらすじ
ピッツバーグ大学映画学科の学生であるジェイソンたちは、山奥で卒業制作の映画を撮影していた。しかし、夜間撮影中にラジオから世界中でゾンビが人間を襲い始めたというニュースが流れる。撮影を中断した一行はマイクロバスで家へ向かうが、横転して炎上する車に遭遇し、そこで黒こげの死体が歩く姿を目撃する。
見どころ
全編PVO(主観撮影)の手法を用いて制作されている。ランドオブザリビングデットでは、ゾンビ世界の近未来を描いたが、本作では、ナイトオブザリビングデット同様、ゾンビ発祥の世界が描かれている。ブレアウィッチプロジェクト(’99)以降、ベーシックな手法となったPVOだが、この手法により臨場感あふれる展開となっている。主人公グループが、映画学科の学生という設定で、ロケ中にゾンビ発祥のニュースが流れる。そこから、世界の人々に情報を共有するんだという名目で起こる出来事を撮影し続ける。携帯電話やインターネットが存在している世界観でのストーリー展開は、なんでもスマホで撮影し、拡散することが普通になった現代に通ずるものがある。劇中流れるニュースや無線の音声にも注目したい。声の出演で、ウェス・クレイブン(エルム街の悪夢)、スティーブン・キング(ITなど)、サイモン・ペッグ(ショーン・オブ・ザ・デッド)、クエンティン・タランティーノ(キルビルなど)、そして本作でも、トム・サビーニが声のみだがVerySpecialThanksで出演している。ロメロの影響力の強さを物語っている。内臓を引きずり出す、グチャグチャスプラッター描写も健在で見どころ満載だ。
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