【映画】ゾンビ’79アメリカ 原題:(DAWN OF THE DEAD)

映画

アメリカ1979年
制作:リチャード・ルービンスタイン
監督・脚本:ジョージ・A・ロメロ
撮影:マイケル・ゴーニック
音楽:ゴブリン/ダリオ・アルジェント
特撮:トム・サビーニ
出演:デービット・エンゲ/ケン・フォーリー
スコット・H・ラインガー/ゲーラン・ロス

予告編:https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B073XVM7WW/ref=atv_dp_share_cu_r


あらすじ
ナイトオブザリビングデッドから10年越しのロメロによる正当続編。
とある惑星爆発により発生した光線により、死んだ人間が地上を歩く世界。TVでは、ゾンビについて学者が激論を交わしているが、その議論が何の意味もないことはTV局クルーもわかっている。
街ではギャングが立てこもったアパートにSWATが突撃。ギャングがかたっぱしから射殺されていくなか、そのアパートにはゾンビ化した家族が大量に隔離されていることが発覚。突入したSWAT隊員はその光景を見て絶望する。
SWAT隊員のロジャーは、アパートで出会った同じSWATのピーターに仲間とヘリで逃げることを打ち明け一緒に行くことを提案する。
ロジャーとその友人スティーブン(警官)。その恋人フランシーン(TVクルー)そしてピーター。4人はヘリで安全な場所を求めて飛び立った。旅路でゾンビに占拠されたショッピングモールを見つける。食料、武器、日用品など物資に事欠かないこの場所をしばらく根城にすることに。ショッピングモールのゾンビを一層することに成功するが、ロジャーはその途中でゾンビにかまれてしまう。ロジャーの看病をしながらもしばらくは、かりそめの豊かな生活を楽しむ4人。しかし平穏は長く続かなかった。ブレイズ率いる暴走族軍団が、問答無用でなだれ込んでくる。ゾンビ化するロジャー、死闘の中でスティーブンもゾンビに。終わらない死闘。展開する地獄のような風景。残されたピーターとフランシーンの運命は。。


コメント
誰もが、ゾンビ映画といえばこの作品を思い出すだろう。この作品一作目と違い、ゾンビメイクの質も上がり、数も大群を構成するほど出演させている。1人ずつは、緩慢な動きで怖さは小さいが、地上を埋め尽くすほどの数のゾンビは、何とも言えない絶望感を感じさせてくれる。数が多いだけでなく、個性的なゾンビが多く出演しているのも特徴の1つ。シリアスな世紀末を描く中にユーモアを感じさせてくれる。使用した写真は負傷したスティーブンが隠れたエレベーターに、ゾンビがなだれ込んでくる場面。天井裏に逃げ込んだものの、このゾンビにスティーブンはかまれてしまう。次のカットでエレベータが開くと、ゾンビ化したスティーブンが出てくる。この場面を中学生の時に友達と真似して遊んだことを思い出す。スティーブンゾンビは、フランシーンに向かうのだが、ゾンビの行動パターンが、生きていた時の体の記憶の再現であることもこの作品で定義づけられた。破滅的な世界感を楽しむもよし、自分ならどうこの世界で生きるのか妄想するもよし、ゾンビに名付けるもよし。様々な角度で何度も見てしまう。ゾンビ好きでこの作品をまだ観ていない人がいたら絶対に見るべき重要な作品だ。